僕はFXを始めて、わずか2ヶ月でアベノミクスと黒田バズーカによってボッコボコにやられ、元手の40%の損失を出しました。
ではどうすれば、そんな損失を出さずに済んだのでしょうか?
FXの勉強を重ね経験を積んだから考えれる原因は、
- 経験不足
- 知識不足
- 損切りラインを明確に決めておかなかった事
この3つです。
FXを始めるならこの3つに気をつけて、僕みたいに元手の40%の損失や、相場から退場しないように、初心者の皆さんは注意して取引してみて下さい。
それでは、この損失を出した3つの理由を、何が悪くてどうしておけばよかったのかを、考えて行きたいと思います。
経験不足
FXを始めたころ、僕は為替レートが上がったら絶対下がってくる、そして下がったら絶対上がってくると思ってました。
だからこの時、米ドル円のレートは103円ぐらいだったのですが、いつか100円より下がるだろうと思い、103円ぐらいからひたすら売っていました。
まず相場に絶対はありません、相場は常に正しく動きます。
上がる時はとことん上がり、下がる時はとことん下がります、どこまで上げ下げするかは誰にもわかりません。
ただテクニカルや節目などから、このあたりで止まるだろうとか、反発するだろうと予測をすることは可能です。
ですが、臨機応変に柔軟な発想を意識して僕はトレードする様にしています。
自分の読みが外れたら、相場が悪いんじゃなくて自分の読みが悪かったと、すぐに考えを改める事がFXには必要なのではないでしょうか。
例えば、この損失を出した時の例でいうと、自分はいつか下がると思っていたが、米ドル円の為替レートはどんどん上がっていく。
自分の読みより上がった時点で、このままレートは上がると考えを改めて、すぐに損切りして買いで入るか、他の読みやすそうな通貨ペアを狙ったりする方法に、考えを切り替えた方がよかったのでしょう。
今なら柔軟な発想を意識して、時にはリスクヘッジ(※下記のリスクヘッジとは参照)しながらトレードすることもあります。
リスクを回避する為の方法で、ヘッジの仕方は様々ですが、金・銀・原油などのコモディティ(商品)にヘッジする方法もあれば、2019年7月末には年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が米ドルとユーロ建て債券でヘッジをしている情報などがありました。
僕がヘッジする時は中〜長期的にポジションを持ちたい場合に、ファンダメンタルから通貨の強弱を考えて、ユーロ<米ドル<日本円とユーロが1番弱くなると思えば、ユーロと日本円の通貨ペアでユーロの売りポジションを持ちます。
その後円買いポジションの追加で、米ドルと日本円で米ドル売りを追加したり、相場観などから一時的にユーロが強くなりそうだと思ったら、ヘッジ用にユーロと米ドルの通貨ペアで、ユーロの買いポジションを一時的に持つなどして、柔軟に対応するようにしています。
知識不足
この頃の自分の知識としては、テクニカルを少々勉強しFXを知ったつもりになり、もちろんファンダメンタルの名前は知っているけど、その知識はほぼ無く、
ぐらいの感じで取引してました(笑)
その後、米ドル円は104円と105円とレートを上げていき、それでも僕は米ドル円をひたすら売って、上がったらまた下がってくるだろうと思い、損切りせずに含み損を抱えていました。
しかし、この時すでに日本政府が金融政策で円安にしようと、ファンダメンタル的にはレートが上がる可能性の方が高かったのです。
そうです、それがアベノミクスです、3本の矢の1つが『大胆な金融政策』でした。
僕がFXを始めたのは2014年なのですが、2013年の4月には黒田バズーカの第一弾、量的・質的金融緩和を導入していたのです、そんな事も知らずに、僕は米ドル円を売っていました、今なら本当に考えれないです。
ただファンダメンタルを過信しすぎるのも危険です、経済指標の結果が投資家心理にどう影響するかは予測しづらいので、予想通りだったとしてもサプライズだったとしても、相場は思っている方向とは違う方向に動くこともあるからです。
でも、FXで利益を出し続けるなら最低限経済の勉強をして、常に新しい情報を更新していく必要があると僕は思っています。
FXを始めた時点で、要人発言などに注意して、今後各国の政策金利はどう動こうとしているのか情報を集めておくことが、FXで利益を出し続けるには必要でしょう。
ブルームバーグやロイター等で情報を集めるのもオススメです。あとは凄腕トレーダーのメルマガ等も有料ですが、オススメです。
なぜオススメなのか、詳しくはこちらをご覧ください。
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ちなみに僕のトレードはファンダメンタルを重視し、経済指標や政策金利などから通貨の強弱を見極めて、テクニカルを参考にエントリー(注文)やクローズ(決済)を決めています。
損切りラインを明確に決めておかなかった事
そして、どんどん米ドル円の価格が上がって106円となり、夜も寝れないぐらいになって、このままだと強制ロスカットの可能性が出てきた頃に、
と覚悟を決め、かなり遅めの損切りをし結局元手の40%を減らしてしまいました。
最初の頃は、損切りせずに下がってくんの待っときゃいいや(´ー`)ぐらいの、軽い感じでトレードしたのが間違いでしたね…
でもその後、黒田バズーカは第三弾までいき、1ドル125円ぐらいまで上がってるので、もし125円まで損切りせずに持っていたら強制ロスカット、相場から退場させられていたので、損切りをしたことは正解でした、ただもっと早く損切りするべきでした。
ファンダメンタルの事をなんとなくしか知らなかったにしても、リスクをいくらまでに抑えるか限定する、リスク管理をしっかりして、もっと早くに損切りライン、例えば『104円で損切りする』と明確に決めておけば、もっと損失も少なくすんだでしょう。
基本的に投資には資金管理が重要だと言われています、なので僕の取引はリスクリワード1:2、リスク1(損失)リワード2(利益)ぐらいを意識して、例えば損切りを20pips(※下記のpipsとは参照)なら、利益を40pips以上に設定するなど、損切りと利益確定をしっかり決め、損する時は出来るだけ少なく、利益が伸ばせそうなら出来るだけ伸ばす損小利大のトレードをしています。
Percentage in pointsの略と言われており、通貨単位を統一する為に使われています。
日本円で100.200円から100.400円か100.000円まで動いたら20pips、1pips=0.01円です。
その他の通貨は、ユーロドルなら1.00200ドルから1.00400ドルか1.00000ドルまで動いたら20pips、1pips=0.0001ドルです。
まとめ
- 『相場に絶対は無い、相場は常に正しい。上がったら下がる、下がったら上がるという考えは危険。固定概念を捨て、臨機応変に損切りや保有ポジションの逆転を考える。』
- 『金融政策や要人発言に注意して、常に新しい情報を更新し、通貨の強弱を意識する。』
- 『損切りと利益確定のラインを明確に決めておき、損する時は出来るだけ少なく、利益が伸ばせそうなら出来るだけ伸ばす事を心掛けて、資金管理、リスク管理をしっかりする。』
以上がHugoが元手の40%の損失を出してから特に気をつけている事です。皆さんも自分なりのルールを見つけたり、トレードの仕方を見つける為の参考にしてみて下さい。